***** ノイズ対策3 *****
今回でノイズ対策の巻は一応終了とすることにしますが
最後に超大物の登場です。VIPですね。
今まで内部要因と外部要因とに分けてお話しましたが
これはそのどちらにも関わるものと思われます。
その正体は「残響音」なのです。
部屋の中で「あっ!」と短く言ったら「あーっ」と聞こえる
リバーブとかエコーとか一般には呼ばれるものです。
これをノイズ扱いにするのは 誠に心苦しいものがあります。
なにしろ、「いつもお世話になってますー」と挨拶したい位で、
「ホントに申し訳ありません」と思わず謝ってしまいます。
楽曲のミックス処理では 楽器にもヴォーカル/コーラスにも
必ず使うことになりますし、ナレーション音声にも実は
最後には薄く追加するようにしています。
残響音が付いていない素材に 後から付加することは簡単です。
しかも、その長さやかかり具合なども自由にコントロールできます。
その様に重宝している残響音がなぜノイズなのかというと
収録時に「音声に付加されて」録音されてしまうことがあるからです。
部屋の残響音が無い場合を「デッド」な部屋といいます。
中に入ってしゃべると ちょっと違和感がありますが
これなら残響音は付加されずに録音できますので問題はありません。
ここでいうノイズになるというのは 部屋の残響音がある場合、
これを「ライブ」な部屋といいますが この場合のことです。
スタジオによっては元々「ライブ」に設計してある場合があります。
これは例えばバイオリンやチェロ等の室内弦楽器のコンサートなどを
スタジオ内で出来るようにするためと思われます。
ナレーション録音の場合、最初から音声に残響音がくっついていると
たいへん困ることがありまして、以下に2つの例を示します。
ナレーション録音では一文の語尾にリップノイズが乗ることが
良くあり、これをカットするために 音声終了と同時に
ストンとレベルを下げる処理をすると 付加された残響音も
急に無くなるので 極めて不自然に聞こえてしまいます。
また詳しくは後日の記事で述べますが サウンド編集の中で
音声のツブを揃えるために コンプレッサという処理をかけますが
その際、残響音にその処理がかかると 「ショワー」みたいな
音になって 元の音声に対して聞き苦しいノイズとなります。
なので、この処理をあまり深くかけられません。
そのような訳で 普段はとてもお世話になっている残響音ですが
最初から付加されていると とても「困ったちゃん」になるという
お話でした。
ではでは。
2008年03月15日
録音のお話 その7
posted by スタヂオせんむ at 14:21| Comment(0)
| 録音のお話
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