2008年02月28日

録音のお話 その6

***** ノイズ対策2 *****


先回は外部要因のノイズについて書きました。
つまり、外部からの混入ノイズですね。

今回は内部要因、すなわち録音する側が発生させる
ノイズについて述べたいと思います。


@ナレータさんの「吹き」音

しゃべれば当然、空気を吹き出すこともあり、
特にパ行の発音時に発生します。

この対策は簡単で「ポップガード」を使うことです。
よく歌手のレコーディング風景でマイクの前にある
丸くて平べったい あれです。

あの輪の中はストッキング状の生地が張ってあり
空気の振動は伝えるけれど、空気の移動は許さない、
そういうものです。


Aナレータさんの「リップノイズ」

これもしゃべれば当然つきもののノイズです。
ただこれは対策がとてもやっかいです。

主に口を開く時、上唇と下唇が離れる瞬間 または
口内で上あごと舌が離れる瞬間に発生する
「チャッ」とか「ジュル」とか「ジュッ」音です。

これは口内に「つば」が溜まったら多く発生しますが
逆に、適度に潤ってないといい声は出ません。

その「つば」の粘度は低い方が良いようです。
つまり「ネチャネチャ」より「サラサラ」ですね。

「サラサラ」にする為には ノドを潤す飲み物は
お茶系がいいかもしれませんが そこまで指定はしません。
ナレータさんにおまかせしています。

その他、歯と歯の当たる「カチカチ」音もあります。
これはリップノイズとは言えないかもしれませんが
しゃべる時に自然発生するという意味で仲間にしておきます。

これらのリップノイズがやっかいなのは
音声と混ざって録音されることに尽きます。

音声とノイズが時間的に離れていたり 周波数が
極端に違っていれば まだなんとかなるのですが
なにしろ「いっしょくた」なので分離が難しいです。

とても全部は除去できませんが 目立つものは
後工程のサウンド編集/ノイズ除去のところで減らします。
それについてはまた後日記事にしたいと思います。

収録時は 何せ音声が最大で、ノイズが最小になるような
マイクの距離とか角度で録音するようにしています。


B原稿がすれる時、揺れる時の「カサカサ」音

これはとてもよくマイクで拾います。
原稿は譜面立てに置いて 1ページ読み終えるまでは
ナレータさんが触れないようにしています。
また、極力A4横書きとして マイクに対する
あごの角度が変わらないようにもしています。


以上、意外と長くなってしまいましたが
内部要因ノイズについてのお話でした。
posted by スタヂオせんむ at 16:19| Comment(0) | 録音のお話
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