2008年01月07日

日本昔話 「酒呑童子」

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今日は伝説の酒呑みのお話です。


お話は 「福娘童話集さん」より ご提供頂いています。
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                                 ↓
     酒呑童子

 むかしむかし、大江山(おおえやま→京都府)に
酒呑童子(しゅてんどうじ)と言う、鬼の盗賊がいました。
 酒呑童子はお酒に酔うと、いつも上機嫌になって、
ポンポンと頭をたたいて、ニヤニヤと笑うのがくせでした。
 ところが、源頼光(みなもとのよりみつ)たちに退治されてからは、
酒呑童子は首だけになってしまいました。
 お酒好きの酒呑童子は、首だけになっても
酒を飲むのをやめられません。
 昼も夜も、まっ黒な雲にのって空をとんで歩き、
酒屋を見つけると降りてきて、
 グワグワグワーァ
と、きみのわるい声でおどかして、酒をただ飲みするのです。
 こんなふうにして、酒屋をあらしまわったものですから、
京都や大阪では、黒雲を見ただけで、
どこの酒屋も大戸を下ろしてしまいます。
 しかたなく、酒呑童子は黒雲にのって、江戸ヘやってきました。
「ありゃ。あそこに酒屋があるぞ」
 酒屋のまえで、ヒラリと雲からとびおりると、
 グワグワグワーァ
「上等の酒を五升ばかり、かんをつけて持ってこーい!」
 酒屋のものたちは、まっ青になりました。
 持っていかなければ、なにをされるかわかりません。
 いそいで、かんをつけると、さかずきがわりにどんぶりをそえて、
ブルブルふるえながらさし出しました。
「ど、どうぞ。手じゃくでお飲みなすって」
 おいて逃げようとすると、首がどなりました。
「おい、おい。おれは、このとおり首だけだ。
手じゃくではやれん。飲ませてくれ」
と、大きな口をバックリとあけました。
 酒屋の主人はしかたなく、どんぶりについでは飲ませ、
ついでは飲ませして、五升の酒を、みんな飲ませてやりました。
 童子の首はすっかりよっぱらって、上機嫌です。
「ああ、ひさしぶりで、なんともいえん、いい気持ちだ。
ついでに、わしの頭をポンポンとたたいてくれ」
と、いいます。
 酒屋の主人が、こわごわポンポンとたたいてやると、
首はいかにもうれしそうに、ニヤッと、笑ったそうです。

          おしまい
posted by スタヂオせんむ at 05:12| Comment(0) | 日本昔話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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